2013年11月11日月曜日

11月9日は第6回の人環SCDでしたね。お疲れ様でした☆
中小企業向け融資の業務を行っている、相模原市の竹内さんの話を聞きました。「中小企業融資とは、"福祉政策"」という言葉が印象的☆ 詳細は古川さんが議事メモを作ってくれる予定です。

さてさてさて!
次回、第7回は26年1月25日。13:30~17:00。公務員を目指す学生との交流会もします。プレゼンターは狭山市の岩渕さん。高齢者支援業務について! 次回の幹事は築沢さんでーす

2013年10月21日月曜日

10月26日土曜日は、小島先生がメインコーディネーターの、まちづくり都市政策セミナーが開催されます。

場所 外堀校舎4階 S405教室
開会 10:30~

<<プログラム(開場9:45 開会10:30)>>

■基調講演 10:45~11:45
「原発災害避難とコミュニティ~首都圏へのメッセージ」

■昼食休憩、ポスターセッション 12:00~13:30
「学生たちがフィールドへ 地域づくりの活動実践・研究報告」
場所:外濠校舎4階パブリックスペース

■分科会 13:30~15:30

分科会1.「地域の困りごとを『しごと』にどうつなげるか~多摩川の上流の山村と下流の都市郊外を結んで~」

分科会2.「コミュニティと公共サービス~互助・共助・公助の現状と展望~」

分科会3.「政策論から見た『市民社会』の思想史」(ボアソナード記念現代法研究所共催)

■パネルディスカッション 15:45~18:15(閉会18:30)
「コミュニティ・インクルージョン ~開かれた地域社会をめざして~」

詳細&参加申し込みは、下記リンクから
http://www.hosei.ac.jp/gs/NEWS/topics/oshirase/130722.html



2013年8月2日金曜日

第5回 人環SCD議事録

第5回 人環SCD議事録

平成25727() 1500
@ ボアソ24F 人環資料室


石神先生の講義「巨大な隣国 中国について」
 ※石神先生は昨年度は研究のため、上半期は中国の上海、後半はイギリスに滞在。

<上海で見た圧倒的な“格差”>
●●貧富の差●●
・上海は世界の金が集まっている
・圧倒的な所得配分の格差
・ジニ係数…1に近づくほど不平等
⇒中国の公式発表では0.4713億の人口の中で、0.1億人が全体の富の2分の1を持つ。残りの2分の1の富のうち、なんと1億人が4分の3 ※(←近年、この層が急激に増加)、残りの人たちが残った4分の1の富を分け合っている状態。10年ほど中国には通っているが、ここ数年の貧富の格差の拡大は尋常ではない。
 <ジニ係数:日本は0.33(2006) アメリカは0.382008年)>


・貧しい農民は8億人
都市に出てきた農民が2億人…農民工「流民(るみん)と呼ばれ不安定な生活。(男は建設現場、女はミシン打ち等で生計を立てている)
まともな仕事に就けたとしても、ウェイトレス (150(700円程度))。かたや、金持ちの同世代の若者が1100元の料理をたくさん注文し、たくさん残して店を出る。
⇒情報が行きわたっているので、フラストレーションを抑えるのは難しい。

・農村に戻れない理由
化学肥料の使い過ぎで土地の生産性が落ちている。また、農村戸籍と都市戸籍(長年の一人っ子政策のため、闇戸籍(確認されていない戸籍)もある)で、それぞれ移動ができない。
 ⇒農村戸籍の人は都市で正式に住宅を借りることも、職に就くことも許されていない。

・大学卒業者の不満
3300校あり、毎年 卒業者は700万人だが、その半分が正規就職できない。
正規の就職ができなかった大卒者のうちアルバイトか無職…、一家や一族の期待を一身に集めて厳しい競争を勝ち抜いて大学で学んでも仕事がない。
大卒者の就職先としては、外資系または、国営企業に入れれば「勝ち組」。大卒の「負け組」の不満がたまっており、かつ高等教育を受けている分、政権にとっては不安定要素であり心配の種。
なお、大卒と中卒の間にも大きな格差あり。その壁を超えるのは極めて難しい。

・富裕層に不満はないのか?
→ネットがつながらない。テレビが自由に見れない。
ネットの登録は必ず実名制(仮名は×)。 誰が、何を検索しているかをチェックされている。体制批判に関わる検索などをし、イエローカードが溜まると、メール等何でもチェックされるようになる(※石神先生の予測)
TVも、少しでも危険そうな要素があると、ブラックアウトが頻繁に起こる。(NHKの衛星テレビでのニュースが突然見れなくなることが、よく起きた。)

・かつて栄えた郷鎮企業は弱体化。昔は作ったら売れたが、今は品質の良いものしか売れないため競争力が低下した。
  【郷鎮企業】
中国の郷()と鎮(町)における中小企業人民公社時代には社隊企業と呼ばれたもので、人民公社廃止後に郷鎮企業と改称村営私営などさまざまな形態持ち市場経済化のなかで飛躍的発展

・続く上海の建設ラッシュ
上海の街には、100m以上の高層ビルが4000本くらい建っているが、完成後居住者やテナントは入っていないところが多い。日本ではビルに名がついているが、これらのビルには名もつけられていないのがほとんど。
人が入らないビルなのに、作り続けており、それを富裕層が買っている。夜も電気がつかず真っ暗。

20代の小金持ちが多いが、どこからそんな大金が出ているのか?
→勝ち組企業に勤めた青年には銀行がガンガン貸す。実体のない金。
国営企業なら倒産しても国が痛いだけだが、シャドーバンク(いわゆるサラ金)も多く、連鎖倒産の可能性あり。

・創意産業(クリエイティブな産業)
中国でも起こっている。上海の歴史的建造物をリノベーションし、若いクリエイティブなデザイナーが使う場所になったり、観光名所になったりしている。(イギリス ロンドンのテートモダンや、横浜の赤レンガ倉庫のイメージ)
富裕層の子供は大切に育てられ、習い事等に通う(ex.お絵かき教室の例)
生徒は熱心→自分の将来食っていけるかどうかがかかっている。

・昨年9月の日本排斥運動について
基本的に中国の若い人は日本が好き。
富裕層にフラストレーションを抱えた中間層(富裕層の下の層で、完全な農民ではない層)の怒りを抑えるためのスケープゴートとして、日本をたてた。

・アメリカの格差と中国のちがい

アメリカはもともと格差社会(アメリカンドリームという言葉に象徴される)だが、中国は共産主義 一度「平等」という理想ができてしまっているからおかしなことになっている。

日本でも東京1.5―沖縄0.7と、約半分くらいの格差はあるが、中国ではそれは20倍。

・どう統制するか
全首脳陣は「親民」を旗印に民衆と向き合っていた。現在の首脳は「統民」である。若年層の不満を背景に今、大学の授業を統制し始めている。
しかし大学教員はエリート、代々そういう家系で一種の特権化している。大学教員に指示する(国の方針に教員は逆らわない、というか逆らえない。)

・体制に批判する人が台頭できない社会
→そういう人は国会議員になれない。民主化はなじまない。
For the people は考えるが
By the people は考えない社会。それが中国なのだと、現地で聞いた。

・日本が中国とうまく付き合うには?

⇒「(ある意味で)中国の属国になる」
アメリカは中国と戦争を絶対にしない(世界大戦になるから)。いざとなったらアメリカは日本を守ってくれない可能性が高い。13億の人間を抱える大国の中国を敵に回すことは基本的には考えられない。もっと大人な対応をしていく必要がある。中国の人が喜ぶ仕事は何か、中国に何ができるか?くらいの気持ちで接していく。
 中国は“格差”と“人口構成”という2つの大問題を抱えていて、まさに“隣国の火事”。それをうまく助けていくべきではないか。中国は、自身の国が発展することに対して、日本人にでも非常にウェルカムである。


●●日本と中国を結ぶグリーンマネジメント●●
 ※石神先生は、FSで毎年中国の黄河高原の緑化現場に学生を連れて行く。
・砂漠緑化のモデル地区がある。
ポプラによる緑化:早く大きくなる。枝打ちが大事(葉の蒸散作用で地下水の水位が下がる→逆に砂漠化につながる)

・沙棘:サジ(植物)による緑化
ポプラは売れない。売れることが現地の農民の協力を得られるポイント。サジの特徴として、窒素固定を行い自分で土中に肥料を作れる。実もジュースになる(フラボノイドが豊富)→収入につながる。農民のインセンティブとなることが環境保全活動において大切。



■■次回のSCD 日程() ■■
119日 1600開始 相模原市役所 竹内さん(テーマ:経済政策)

(次々回は2014125日の予定。詳細は119に決定へ。)

2013年7月23日火曜日

【告知】7月27日(土)は第5回の人環SCD 石神先生のスペシャルトーク

今週、7月27日(土)は第5回の人環SCDの日ですね!

場所:法政大学ボアソ24階 人環資料室
時間:15時~17時
 ※終了後は、神楽坂に美味しいビールを飲みに行く予定☆

今回は特別ゲストとして、石神先生に来ていただいて、イギリスと中国の都市のまちづくりについて語っていただきます。先生には45分ほどプレゼンしていただく予定で、残り1時間ほどはディスカッションをメインにします。

よろしくお願いいたします!

2013年6月2日日曜日

【雑談】5/30の飲み会で話したこと

こんばんは。2009年卒、市川市の亀村です。

先日、横浜市の谷口さんの声掛けでSCDの飲み会がありました。
その飲み会で話した内容で、あくまで雑談レベルですが、今後のSCDの活動についてのアイデア等が出たので、ブログを使って共有したいと思います!

◆発表&議論とは別にやりたいこと
・読書会
 →大学院のような感じで、全員で同じ本を読んできて、その内容についてトーク・議論をする
 (せっかく集まるのだから、毎回の発表に加えて、他にも何か実務にプラスになることができたら良いという意見から。「こういうきっかけがないとなかなか本を読んで勉強するような機会はない」、「現在のペースでは集まりから次に集まるまでに3カ月程度時間が開くが、その間に各々でやることができるのも良いと思う」「本の内容についてSNSでやりとりができそう」等の意見も。)

◆次回(7/27(仮))の石神先生の発表について
・一方的な講義形式ではなく、先生・参加者間で対話(議論)ができるような形式が良い
・参加者は自治体職員が多いので、自治体政策に関わりのあるテーマが良い

ほかに単純な意見として、「質問をしてそれに答えるというだけでなく、議論がしたい」というものもありました。
今回の飲み会では一部の意見しか、というか西東京市の古川さん、横浜市の谷口さん、亀村の3人しかいませんでしたが、今後のSCDの活動については、もっと多くの参加者の意見を聞けた方がいいだろうなと思いました。

という訳で、次回時間が許せばですが、これからのSCDの活動についても意見を出し合う時間が取れたらいいですね!

2013年4月29日月曜日

遅くなりましたが、先週4月20日にあった、人環SCDの議事メモを掲載します~~


第4「サスティナブル地域公共政策ネットワーク(人環SCD)」質疑応答メモ
2013.04.20(土)17001900人間環境学部資料室
文責:青柳、谷口

<<発表については、当日配布資料を参照のこと>>

◆googleドライブにてログインすれば配布資料は見れます。
IDとPWについてはMLで送った通りです☆

質疑
Q-1
:待機児童ゼロという大きな目標を達成するためには、お金、マンパワー、算出方法の調整の3つが主に必要だったと思うが、

実態としてどうだったのだろうか。
A-1
:その3つともが必要だった。お金の面では市長の強い後押しで157億円の予算を確保した。マンパワーの面では、自ら60園ほどを回って情報の収集を行なったり、空き物件などを探して園へ仲介したりもした。実際に駅前の居酒屋店の撤退と保育施設の新規開設を仲介できた。算出方法の整理は、厚生労働省の示した「待機児童」の定義や基準に基づいて正確に当てはめ直すことを行なった。これは従来まで人手が足りず計算できなかった数値を担当者の人数が増えたことで正確に算出でき、計算式に取り入れられたことであってマンパワーの部分とも関連する。現在では、市内すべての待機児童及び保留児童の入園に関するリストが完成している。

Q-2
:組織内部からの反対の声はなかったのだろうか。どうやって乗り越えたのか。
A-2
:当然、主に予算の関連で財務の部署から反発があった。ただ待機児童ゼロは市長の公約であるため、予算は下りた。

Q-3
:待機児童「0」と言っても希望通りにならなかった子どもとママさんはいるが、そのフォローは?
A-3
:目に見える成果として、現在は限りなく待機児童はゼロに近づいたが、これから正式に待機児童がゼロになったこと(限りなく0?)を発表した後に、入れなかったママさんからクレームが来るかもしれない。(「待機児童」とはあくまでも、厚労省が定めた基準なので、現実的に希望通りにならない子を「保留児童」と呼ぶ) その保留児童には、保育コンシェルジュから個別に電話をしてもらい、対応している。

Q-4
:きめ細かい待機児童対策だが、全体として手本にした先進事例はあったのだろうか。
A-4
:新市長の就任当初の平成21年度後期から市長直轄のプロジェクトチームが発足していた。そこでそのプロジェクトチームで調査を行なったうえでやるべきことを決め、平成22年度から先進的に数区で実動組織が置かれ検討し、平成23年度からは18区すべての行政区で組織的に対策へ取り組んだ。

Q-5:他の自治体から問い合わせは多い?
A-5:マスコミ含め問い合わせはとても多い。ただ、保育コンシェルジュがやたら注目されるが、区ごとに嘱託として配属された専任の係長がいたからこそ。中田市政時代の待機児童対策は、こども青少年局が主体で、18区ある現場サイドには比較的関係がなかった。今回は各区の区長を責任者にし、保育コンシェルジュも11人以上置いたが、そのバックアップとして、局に18人の専任の係長を置いたことで成果が出せたのだと思う。

Q-5:(川崎市職員)地元の方が、市に土地を寄付したい…と言われたのだが、川崎でも寄付された土地や建物で保育所とかを作れるのか?
A-5:今ある建物の場合は、いろいろ基準があるので保育所にリフォームすると大変かもしれない。所管課に聞いた方がいい。

Q-6:これだけ保育施設を新設すると、空きが出てくるのでは?
A-6:それはある。古い保育園や駅から遠い保育園など。0~2歳を預かる“こども保育室” は、0~6歳まで預かってくれる保育所が近くで開園すれば、人気が移り、辞めたいと思う保育室もある。(行政の需要に対する需給調整の話。対象者に利用券を渡し、すべて自由化にする「バウチャー型」の発想もあるが、保育の関係では難しいだろうという議論も…)


◆次回◆
次回は、727日土曜日に開催予定
プレゼンターは、一年の研究から帰ってきた石神先生。
海外のまちづくりの例を聞きます(予定)
なお、参院選とかぶった場合には翌週の土曜日に日程を変更。


以上でした―★

2013年2月7日木曜日

サスティナブル地域公共政策ネットワークとは


サスティナブル地域公共政策ネットワークは
法政大学の人間環境学部卒業で、
地方の公共政策に関わる人の集まりです。

現在は年4回ほど、ボアソナードタワーの教室に集まって
今の自分の仕事をプレゼンし、互いにトークの時間を設けています。


人環はまだ若い学部で、OBOGと現役の学生のつながりが希薄・・・。
人環SCDでは現役学生で地方の公務に関心のある人との交流を考えています。

※メンバーの方へ
今までの発表資料はこちらから見ることができます。
Googleドライブ
(ログインが必要です)


2013年2月3日日曜日

第4回SCD告知(2013.4.20 sat)

次回、第4回のSCDの集まりの告知です。

◆日時◆
420日(土) 15:0019:00

◆場所◆
ボアソ24階 人間環境学部資料室

◆内容◆
・自治体で働きたい人間環境学部生との交流会(15:0017:00
・勉強会 テーマ:福祉(17:0019:00
発表者 未定

以上です。
沢山の方の参加をお待ちしています!

ちなみに第5回は、7月27日(土)15:00~です。
内容は人間環境学部の先生の講義を予定しています。

第3回 人環SCD議事録

☆第3回人環SCD議事録☆




■日時・場所
1月26日(土)15:00~
ボアソ24階人環資料室

■流れ
・自己紹介
・次回の日程調整
・発表
・2~3人で振り返り
・グループごとに発表者に質問をし、全体で議論


■テーマ
『コンテンツ産業・コミュニティビジネス・ソーシャルビジネスによる川崎市の産業振興について』

川崎市役所経済労働局
葉山かおりさん

※担当のコンテンツ産業やコミュニティビジネスなどを中心に、川崎市でどのような取り組みがなされているか、具体的な事例を挙げてお話いただきました。
ディスカッションでは、ソーシャルビジネス振興の一環であるアカデミーの話について、事業の評価を考えるときのポイントなどの話題になりました。


〈以下概要〉

1.川崎市の概要
2.経済労働局の所管事務
3.担当事業

・市内産業動向調査

・コンテンツ産業振興
川崎市ではコンテンツを活かした産業振興や地域活性化のための政策が行われている。かわさきコンテンツアワードは、川崎の産業振興をテーマにコンテンツを公募して、表彰するもの。受賞した人達には市の事業に協力してもらったりしている。
ビジネストライアルラボという事業では、クリエイターと企業が中心になって、コンテンツを活かして市内企業の製品や商品の周知などを実現していこうという取り組み。


・コミュニティビジネス、ソーシャルビジネス振興

大学と共同実施運営で、大学院レベルの内容が学べるソーシャルビジネスアカデミーを開催している。

・知的財産交流会
大企業の知的財産を中小企業に移転し、中小企業の新商品開発などの取り組みを支援している。

・出張キャラバン隊
企業の中には、様々な支援の制度を知らずに活かしきれていない企業も多い。そこで、企業OBや大学研究者、民間の専門家、関東経済産業局などとともに企業を訪問。支援ニーズや現在の状
をヒアリングし、情報提供などの支援を行う。


―質疑応答、議論―
①ソーシャルビジネスアカデミーの修了生が、その後どんな活躍をしているかは、現在調査中。
このアカデミーには、現役で働いている若い層も参加している。受講料を負担してもらうようになってから、意欲的な若い人が集まる傾向にある。この事業を評価する上では、結果としてNPOなどで活動を始めた人数だけではなく、ソーシャルビジネス事業を推進していくためのモデルケースになるような人が育成されれば、意味のある事業だと言える。
 大学と共同で行うことで、参加者を市民に限定しないこともできる。川崎で学んだ人が全国で活躍するようになれば、ネットワークが生まれる。政策評価について考えるときに、頭を柔らかくすることが大切。
 狭山市でも同じような講座があるが、平均年齢が高い。その場合は、女性向けの福祉面に特化した内容にするなど限定するといいこともある。



以上